べにばな(紅花)

Safflower     プロフィール

  キク科ベニバナ属の一年草または越年草で、学名は Carthamus tinctorius。
  エジプトが原産といわれます。わが国へも3〜4世紀ごろに、シルクロードを経て渡来しました。「末摘花(すえつむはな)」と呼ばれ、口紅や染料の原料として栽培されてきました。高さは80〜120センチほどになり、葉は長楕円形から広披針形で鋭い鋸歯があります。7月から8月ごろ、鮮黄色から紅黄色の変わる花を咲かせます。
  系統・品種と用途

  「べにばな」は、古くから薬用に用いられてきました。花からは染料や顔料、タネからは「べにばな油」が採れます。若い葉や炒ったタネも食用に利用されます。最近では切り花やドライフラワー、花壇用に需要が伸びています。系統としては、鋭い棘のある剣葉種と、棘のない丸葉種(とげなしべにばな)とに分かれます。また出羽在来から育種された白花種もあります。
  栽培のポイント

  「べにばな」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。

気候区分

作業

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

寒地

種まき

植えつけ

花期

温暖地

種まき

植えつけ

花期
 (翌年)

 


152025

発芽適温

20-26

生育適温

10-25

栽培のポイント

  よい日当たりと小雨小湿を好みます。そのため乾き気味に管理します。また耐寒性はありますが、霜よけをして冬越しします。

 

pH

5.06.07.0

土壌酸度

6.5-8.0

栽培のポイント

  水はけのよい、中性に近い弱アルカリ性を好みます。酸性土壌では石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。

 


0

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

栽培間隔

2-(3)


栽培のポイント

  連作障害が出ますので、いちど栽培したところでは、少なくとも2年は栽培しないようにしてください。
  栽培のステップ

  「べにばな」を栽培するとき、種まきから開花期までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 

ステップ

内容

種まき・育苗

(1) ふつう秋まきは10月ごろ、寒冷地での春まきは3〜4月ごろです。まく前に一晩、タネを水に浸しておきます。

(2) 育苗箱にバラまきするか、3号ポットに2〜3粒ずつまきます。

(3) 本葉が2〜3枚のころに、バラまきしたときは3号ポットに鉢上げし、ポットまきの場合は間引いて1本立ちにします。

植えつけ

(1) 本葉が5〜6枚になったころ、日当たりと水はけのよい場所に、株間15〜20センチで植えつけるか、6号鉢に1株を目安に植えつけます。

Safflower

Safflower


(2) 庭植えの場合は、堆肥と化成肥料をすき込み、鉢植えの場合は、赤玉土小粒7に腐葉土3の割合で混ぜたものに化成肥料を加えたものを用土とします。

(3) 耐寒性は比較的ありますが、越冬中は霜よけしてください。

生育管理

(1) 水やりは、土の表面が乾いたら与えてください。できるだけ乾き気味にします。鉢植えの場合、水やりが過ぎると根腐れを起こしやすいので注意が必要です。

Safflower

Safflower


(2) 秋まきの場合は、3月から4月ごろに、少量の固形肥料の置き肥をします。多肥は禁物です。

(3) 草丈が高くなるので、支柱を立てて固定します。また、そのままでは分枝しにくいので、植えつけ後、根が活着したあとに摘芯します。
  おもな病害虫

  「べにばな」のおもな病害虫は、つぎのようなものです。

病害虫名

症状
対策

アブラムシ類

  体長2〜4ミリの小さな虫が、新芽や茎に群がって汁を吸います。

  パイベニカ乳剤やオレート液剤などの殺虫剤を散布します。小面積の散布には、スプレータイプが手軽です。

ハモグリバエ

  体長2〜3ミリほどの幼虫が、葉肉のなかにもぐりこんで食害します。

  不規則な白い痕跡をみつけたら、葉を摘み取り処分します。

炭疽病

  葉や茎、花などに円形の病斑ができます。

  発生した部位を切り取り、ベンレート水和剤、トップジンMゾル、ダコニール1000などの殺菌剤を散布します。
  写真提供: 「ボタニックガーデン」  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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