ほうきぎ(箒木)

Kochia     プロフィール

  アカザ科ホウキギ属の一年草で、学名は Kochia scoparia。英名は Kochia。
  アジアからヨーロッパにかけてが原産ですが、現在では広く温帯地域に帰化しています。草地や道ばたなどに生え、高さは50〜100センチになります。葉は線形から披針形で互生し、両面に短い軟毛が密生します。9月から10月ごろ、上部の葉腋に小さな両性花と雌花を数個ずつ咲かせます。花弁はなく5裂した花披片があります。別名で「コキア」とも呼ばれます。
  系統・品種と用途

  「ほうきぎ」は、夏はライトグリーンが涼しげで、秋には真っ赤に紅葉します。また種子は東北地方で「とんぶり」と呼ばれ、食用にされます。この全体を乾燥すると「ほうき」にもなります。花壇やプランターのアクセントに利用されます。
  栽培のポイント

  「ほうきぎ」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。

気候区分

作業

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

温暖地

種まき

植えつけ

花期

 


152025

発芽適温

18-25

生育適温

20-35

栽培のポイント

  暑さや乾燥に強い草花なので、夏から秋の花壇には最適です。

 

pH

5.06.07.0

土壌酸度

6.0-7.0

栽培のポイント

  水はけのよい、中性に近い弱酸性を好みます。酸性土壌では石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。

 


0

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

栽培間隔

1


栽培のポイント

  ほとんどありません。ただ、翌年こぼれ種から育った苗は、生育が思わしくないようです。
  栽培のステップ

  「ほうきぐさ」を栽培するとき、種まきから開花期までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 

ステップ

内容

種まき・育苗

(1) 桜が咲いて、暖かくなってから、連結ポットにタネまき用土を入れ、2〜4粒ほどまきます。タネがかくれる5mmくらいの覆土をして軽く押さえます。

Kochia


(2) 本葉が2〜3枚のころまでに間引いて、1本立ちにします。

花壇の準備

(1) 水はけのよい、弱酸性を好みます。強い酸性土壌では、1平方メートルあたり50〜100gの苦土石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。

Kochia

(2) 庭植えの場合は、1平方メートルあたり5kgの完熟堆肥と腐葉土、30gほどの有機配合肥料をすき込み、鉢植えの場合は、赤玉土小粒5に腐葉土4、完熟堆肥1の割合で混ぜたものに有機配合肥料を加えたものを用土とします。

植えつけ

(1) 本葉が2〜3枚になったころ、日当たりと水はけのよい場所に、株間30センチ以上で植えつけるか、8〜10号鉢に1株を目安に植えつけます。このとき根を傷つけないように注意してください。

Kochia


生育管理

(1) 水切れさせるとよく生育しません。とくに鉢植えのときは注意が必要です。土が乾いてきたら水やりをしますが、やり過ぎると根腐れを起こすことがあります。

Kochia

Kochia

Kochia


(2) 追肥はほとんど不要です。

(3) 何もしなくても自然にまとまった姿になりますが、茎葉の生育が旺盛なので、適宜刈り込んで色々な形に仕立てることができます。

(4) 秋に枯れたら、刈り取って陰干しにして「ほうき」に利用します。
  おもな病害虫

  「ほあきぎ」に発生するおもな病虫害は、つぎのようなものです。

病害虫名

症状
対策

アブラムシ

  春頃、新芽を狙って発生します。葉の裏に寄生して汁を吸います。

  ベニカXファインスプレー、ベニカマイルドスプレーなどの殺虫剤を散布します。

シロオビノメイガ

  幼虫が葉の裏につき、表皮を残して葉肉のみを食べます。成虫になると糸を吐いて葉をつづり合わせ、中に潜んで食害します。

  探し出して駆除します。多発する場合には、ゼンターリ粒状水和剤などを散布します。

うどんこ病

  若い葉や茎の表面に、うどん粉をまぶしたように白いカビが一面に生えます。

  サプロール乳剤やカリグリーン、トップジンMスプレーなどの殺菌剤を散布します。
  写真提供: イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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