きんせんか(金盞花)

    プロフィール

  キク科キンセンカ属の一年草で、学名は Calendula officinalis。
  ヨーロッパ南部が原産です。湿り気のあるところや道ばたなどに生え、高さ50〜60センチになります。6月から11月ごろ、芳香のある濃いオレンジ色の花を咲かせます。西洋の薬草のなかでも、よく知られた用途の広いもので、虫さされなどの民間治療薬としても有名です。わが国では、仏花によく使われます。
  系統・品種と用途

  「きんせんか」には、園芸品種も数多くあります。原種に近い一重咲きのほか八重咲きもあり、花色はオレンジ色や黄色です。
  栽培のポイント

  「きんせんか」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。

気候区分

作業

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

温暖地

種まき

植えつけ

花期
 (翌年)

 


152025

発芽適温

15-20

生育適温

10-20

栽培のポイント

  冷涼な気候を好みます。寒さには非常に強いですが、寒地では防寒した方が株がいたみません。

 

pH

5.06.07.0

土壌酸度

5.5-7.0

栽培のポイント

  水はけのよい、中性に近い弱酸性を好みます。酸性土壌では石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。

 


0

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

栽培間隔

1


栽培のポイント

  いちど栽培したところでは、少なくとも1年は栽培しないようにしてください。
  栽培のステップ

  「きんせんか」を栽培するとき、種まきから開花期までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 

ステップ

内容

種まき・育苗

(1) 連結ポットや3号ポットにタネまき用土を入れ、タネを2〜3粒ずつ蒔きます。覆土はタネが隠れる程度掛けるようにします。










(2) 発芽したら、混み合っているところは間引きます。

(3) 本葉が3〜4枚のころに、3号ポットに鉢上げして育苗します。

植えつけ

(1) 本葉が5〜6枚になったころ、日当たりと水はけのよい場所に、株間20〜30センチで植えつけます。
  6号鉢に1株、65センチプランターには3株を目安に植えつけます。




(2) 庭植えの場合は、堆肥と化成肥料をすき込み、鉢植えの場合は、赤玉土小粒7に腐葉土3の割合で混ぜたものに化成肥料を加えたものを用土とします。

(3) 耐寒性は強いですが、寒地では霜よけや敷きわらなどで防寒してください。なお、寒冷地では春になるまで、ポットで育苗することがいいかもしれません。

生育管理

(1) 水やりは、土の表面が乾いたら与えてください。








(2) 生育期は、育ち具合をみながら化成肥料または固形肥料の置き肥を施します。多肥は禁物です。

(3) 生育中に一度摘芯しておくと、わき芽が伸びてかたちのよい株になります。
  おもな病害虫

  「きんせんか」のおもな病害虫は、つぎのようなものです。

病害虫名

症状
対策

アブラムシ類

  体長2〜4ミリの小さな虫が、新芽や茎に群がって汁を吸います。

  パイベニカ乳剤やオレート液剤などの殺虫剤を散布します。小面積の散布には、スプレータイプが手軽です。

アオムシ

  「モンシロチョウ」の幼虫で、初夏に幼虫が葉を食害します。

  見つけたら小さいうちに駆除します。

ヨトウムシ類

  昼間は株もとなどに潜み、夜に葉を食害します。

  探し出して駆除します。多発する場合には、オルトラン粒剤やオルトラン水和剤などを散布します。

うどんこ病

  若い葉や茎の表面に、うどん粉をまぶしたような白いカビが一面に生えます。

  トップジンMスプレーやサプロール乳剤、カリグリーン、ミラネシン水溶剤などを散布します。
  写真提供: 「ボタニックガーデン」  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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