パンジー(三色菫)

Garden pansy     プロフィール

  スミレ科スミレ属の多年草で、学名は Viola x wittrockiana。
  ヨーロッパ原産の野生「すみれ」から改良されたもので、「ガーデンパンジー(Garden pansy)」とも呼ばれます。花径が5センチ以上のものが「パンジー」で、それより小さなものは「タフテッドパンジー(Tufted pansy)」、または「ビオラ(Viola)」と呼ばれます。花期は秋から春にかけて。花色が豊富で春の花壇を彩る代表的な花です。
  系統・品種と用途

  「パンジー」は「さんしきすみれ(三色菫)」とも呼ばれ、早春から春の花壇には欠かせない花です。もともとは春咲きでしたが、品種改良によって秋から咲き始める早咲き種が一般的になりました。本来は多年草ですが、暑さに弱いのでふつう夏越しは困難です。
  栽培のポイント

  「パンジー」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。

気候区分

作業

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

温暖地

種まき

植えつけ

花期

 


152025

発芽適温

15-20

生育適温

5-20

栽培のポイント

  寒さには比較的強いですが、暑さには弱い花です。よほど冷涼な土地でないと夏越しは不可能です。

 

pH

5.06.07.0

土壌酸度

5.0-6.0

栽培のポイント

  水はけのよい、弱酸性の土壌を好みます。強い酸性土壌やアルカリ性土壌ではPH調整を行ってから栽培してください。

 


0

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

栽培間隔

1-(2)


栽培のポイント

  「瘡加(そうか)病」などの連作障害がでますので、いちど栽培したところでは、少なくとも1年は栽培しないでください。
  栽培のステップ

  「パンジー」を栽培するとき、種まきから開花期までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 

ステップ

内容

種まき・育苗

(1) 育苗箱にタネまき用土を入れ、薄くばらまきします。2ミリくらいの覆土を掛け、十分に水やりして、涼しいところで発芽させます。
  なお播種直後、3〜5時間くらいの間に高温に晒されるとタネが休眠してしまうので注意が必要です。

Garden pansy

Garden pansy


(2) 本葉が2〜3枚のころに、3号ポットに鉢上げします。

(3) 本葉が6〜8枚になりまで、十分に太陽にあてて育苗します。

植えつけ

(1) 本葉が6〜8枚になったころ、日当たりと水はけのよい場所に、株間20〜30センチで植えつけます。鉢植えでは、6号鉢に1株が目安です。

(2) 庭植えの場合は、堆肥と腐葉土、油かすなどをすき込み、鉢植えの場合は、赤玉土小粒6に腐葉土4の割合で混ぜたものを用土とします。

生育管理

(1) 日当たりと風通しの良い場所で育て、土が乾いてきたら、たっぷりと水やりをします。

Garden pansy

Garden pansy

Garden pansy


(2) 厳冬期をのぞいて1〜2週間に1回、液肥または有機固形肥料を追肥として与えます。

(3) 寒さには強いですが、ひんぱんに霜が降りるところでは不織布などをかけて霜よけします。

(4) 病気がでやすいので、花がらや枯れ葉などはこまめに取ってください。
  おもな病害虫

  「パンジー」には、暖かくなってくるとアブラムシがつきやすいので注意してください。

病害虫名

症状
対策

アブラムシ類

  体長2〜4ミリの小さな虫が、新芽や茎に群がって汁を吸います。

  パイベニカ乳剤やオレート液剤などの殺虫剤を散布します。小面積の散布には、スプレータイプが手軽です。

ツマグロ
ヒョウモン

  鮮やかな色彩で、体中に突起があるチョウの幼虫が葉を食害します。

  葉を食べられたくないときは、指先でつまんで駆除します。

灰色かび病

  低温多湿時に発生します。花やつぼみ、茎葉などに灰色のかびが生えます。

  繁殖力が強いので、早めに発生した部位を取り除き、焼却します。そのあとベンレート水和剤やトップジンMゾル、ダコニール1000などを散布します。

ウイルス病

  モザイクウイルスが主な病原体で、新しい葉に、モザイク模様や糸葉症状がでます。

  薬剤では治療することができないので、株を抜き取り、焼却処分します。
  写真提供: 「ボタニックガーデン」  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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