ペチュニア(衝羽根朝顔)

    プロフィール

  ナス科ペチュニア属の一年草または多年草で、学名は Petunia x hybrida。
  ブラジル南部からウルグアイ、アルゼンチンにかけて分布しているアクシラリア種(P. axilaris)やビオラケア種(P. violacea)、インフラータ種(P. inflata)などを交配して作出された園芸品種です。いまや夏を彩る花として、花壇や鉢植えには欠かせないものとなっています。3月から10月ごろ、「あさがお」に似た漏斗形の花を咲かせます。属名は、ブラジル先住民の「タバコ(Petune)」に由来します。
  系統・品種と用途

  「ペチュニア」は、もともとは多年草ですが、一般には秋まきあるいは春まきの一年草として栽培されます。花色には赤色やピンク色、白色、黄色、紫色などがあり、また花形も覆輪や星形、絞り咲きなど多彩です。
  栽培のポイント

  「ペチュニア」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。

気候区分

作業

1

2

3

4

5

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9

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11

12

温暖地

種まき

植えつけ

花期

 


152025

発芽適温

20-25

生育適温

20-25

栽培のポイント

  耐暑性は割合ありますが、耐寒性はありません。冬越しさせるには3℃以上に保温することが必要です。

 

pH

5.06.07.0

土壌酸度

5.5-6.0

栽培のポイント

  水はけのよい、中性に近い弱酸性を好みます。強い酸性土壌では石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。

 


0

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

栽培間隔

3-(4)


栽培のポイント

  連作障害が出ますので、いちど栽培したところでは、少なくとも3年は栽培しないようにしてください。
  栽培のステップ

  「ペチュニア」を栽培するとき、種まきから開花期までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 

ステップ

内容

種まき・育苗

(1) タネが細かいので、育苗箱や連結ポットにタネまき用土を入れてばらまきします。また好光性なので、覆土は掛けないようにします。










(2) 本葉が2〜3枚になったころ、3号ポットなどに移植します。日当たりの良い場所で、一番花が咲くころまで育苗します。

植えつけ

(1) 日当たりと水はけのよい場所に、20センチ間隔で植えつけるか、6号鉢に1株を目安に植えつけます。




(2) 庭植えの場合は、堆肥と化成肥料をすき込み、鉢植えの場合は、赤玉土小粒7に腐葉土3の割合で混ぜたものに化成肥料を加えたものを用土とします。

生育管理

(1) 水やりは、土の表面が乾いたら与えてください。できるだけ乾き気味にします。花や葉に水をかけたり、雨にあてないことが必要です。








(2) 葉が10枚になったころ、摘芯してわき芽を増やします。

(3) 真夏の時期を除いて、10日に1回液肥を追肥として施すか、固形肥料の置き肥をします。

(4) 花がらをこまめに摘み取ると、つぎつぎと花が咲き続けます。

(5) 7月下旬ごろに一度刈り込み、真夏は開花を休ませます。
  おもな病害虫

  「ペチュニア」のおもな病害虫は、つぎのようなものです。

病害虫名

症状
対策

アブラムシ類

  体長2〜4ミリの小さな虫が、新芽や茎に群がって汁を吸います。

  パイベニカ乳剤やオレート液剤などの殺虫剤を散布します。小面積の散布には、スプレータイプが手軽です。

ハダニ類

  葉の裏に寄生して汁を吸います。被害が進むと白っぽく絣(かすり)状になります。

  テルスタースプレーやパイベニカスプレー、園芸用でんぷんスプレーなどの殺虫剤を散布します。

灰色かび病

  低温多湿時に発生します。花やつぼみ、茎葉などに灰色のかびが生えます。

  繁殖力が強いので、早めに発生した部位を取り除き、焼却します。そのあとベンレート水和剤やトップジンMゾル、ダコニール1000などを散布します。

ウイルス病

  モザイクウイルスが主な病原体で、新しい葉に、モザイク模様や糸葉症状がでます。

  発生したら撤去するしかありません。媒介する「アプラムシ」などを早めに駆除します。
  写真提供: 「ボタニックガーデン」  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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