せいようおだまき(西洋苧環)

    プロフィール

  キンポウゲ科オダマキ属の多年草で、学名は Aquilegia vulgaris。
  北ヨーロッパからシベリアに広く分布しています。明るい林内に生え、高さは60〜90センチほどになります。根生葉は2回3出複葉です。5月から6月ごろ、花茎を伸ばして、長い距のある紫色の花を咲かせます。古くから栽培されているため、交配改良された園芸品種も数多くあります。
  系統・品種と用途

  「せいようおだまき」は、北アメリカ原産の「カナダおだまき」や「きばなおだまき」などとの種間交雑によって、数多くの園芸品種が作出されています。花色も白色、黄色、橙色、赤色、ピンク色、紫色それに青色ときわめて多彩です。
  栽培のポイント

  「せいようおだまき」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。

気候区分

作業

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

温暖地

種まき

植えつけ
 (翌年)

花期
 (翌年)

 


152025

発芽適温

15-20

生育適温

10-20

栽培のポイント

  高温多湿には弱いので、夏は半日陰で管理してください。また10℃以下の気温にあたらないと花芽分化が起こらないので、屋外で霜よけしながら冬越しします。

 

pH

5.06.07.0

土壌酸度

6.0-7.0

栽培のポイント

  水はけのよい、中性に近い弱酸性を好みます。強い酸性土壌では石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。

 


0

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

栽培間隔

1-(2)


栽培のポイント

  連作障害が出ますので、いちど栽培したところでは、少なくとも1年は栽培しないようにしてください。
  栽培のステップ

  「せいようおだまき」を栽培するとき、種まきから開花期までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 

ステップ

内容

種まき・育苗

(1) 連結ポットや育苗箱にタネまき用土を入れ、3〜5粒ずつ蒔くか、ばらまきします。タネが非常に細かいので、ごく薄く覆土をかけます。
  発芽までには1か月ほどかかります。








(2) 本葉が2〜3枚になったら、3号ポットに1本ずつ鉢上げします。

(3) 夏は半日陰で風通しのよいところで育てます。

(4) 翌春の植えつけまで、霜よけしながら冬越しさせます。

植えつけ

(1) 庭植えの場合は、堆肥や腐葉土、化成肥料をすき混んでおきます。
  鉢植えの用土は、赤玉土小粒7、腐葉土3の割合で混ぜ合わせたものにします。




(2) 霜のおそれがなくなったころに、20〜30センチ間隔で植えつけます。鉢植えは6号鉢に1株が目安です。

生育管理

(1) 水やりは、土の表面が乾いたら与えてください。














(2) 10月ごろと春先に、有機固形肥料か薄めの液肥を与えます。

(3) 夏期は、明るい日陰で管理してください。

(4) 多年草ですが、寿命が短いので2〜3年ごとにタネをまいて更新します。
  おもな病害虫

  「おだまき」にはあまり病気は発生しませんが、アブラムシやハダニなどの害虫がつきます。

病害虫名

症状
対策

アブラムシ類

  体長2〜4ミリの小さな虫が、新芽や茎に群がって汁を吸います。

  パイベニカ乳剤やオレート液剤などの殺虫剤を散布します。小面積の散布には、スプレータイプが手軽です。

ハダニ類

  葉の裏に寄生して汁を吸います。被害が進むと白っぽく絣(かすり)状になります。

  テルスタースプレーやパイベニカスプレー、園芸用でんぷんスプレーなどの殺虫剤を散布します。

ヨトウムシ類

  昼間は株もとなどに潜み、夜に葉を食害します。

  探し出して駆除します。多発する場合には、オルトラン粒剤やオルトラン水和剤などを散布します。
  写真提供: 「ボタニックガーデン」  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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