スターチス(花浜匙)

Statice     プロフィール

  イソマツ科イソマツ属の常緑多年草で、学名は Limonium sinuatum。
  地中海沿岸が原産です。日当たりの良い野原に生え、高さは45〜60センチになります。茎には稜があり、翼が発達しています。葉はへら形で根生します。初夏から秋にかけて、茎頂に円錐花序をだし萼片の目立つ花を咲かせます。萼片は紫色や青色、藤色、ピンク色、黄色、白色などがあり、花弁は小さく白色です。
  系統・品種と用途

  「スターチス」は、シヌアータ種やその園芸品種が中心ですが、ほかの種類も栽培されるようになりました。花壇のほか、花後も萼片は色あせしないで残るので、ドライフラワーにも利用されます。
  栽培のポイント

  「スターチス」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。

気候区分

作業

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

温暖地

種まき

植えつけ

花期
 (翌年)

 


152025

発芽適温

15-20

生育適温

10-25

栽培のポイント

  日当たりと水はけのよい場所を好みます。乾燥した気候を好み、過湿にはとくに弱いので、梅雨の時期の管理には注意してください。

 

pH

5.06.07.0

土壌酸度

6.5-7.5

栽培のポイント

  水はけのよい、ほとんど中性の土壌を好みます。酸性土壌では石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。

 


0

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

栽培間隔

1-(2)


栽培のポイント

  いちど栽培したところでは、少なくとも1年は休栽してください。
  栽培のステップ

  「スターチス」を栽培するとき、種まきから開花期までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 

ステップ

内容

種まき・育苗

(1) 3号ポットや連結ポットにタネまき用土を入れ、2〜3粒をまきます。覆土はタネが隠れるくらい掛けるようにします。
  育苗箱に点まきして、本葉が2〜3枚のころに3号ポットに鉢上げしてもかまいません。










(2) 本葉が2〜3枚のころに間引いて1本立ちにし、本葉が6〜8枚になるまで育苗します。

(3) 寒冷地では春まきにするか、ビニールトンネル内で越冬させます。

植えつけ

(1) 日当たりと水はけのよい場所に、株間25〜30センチで植えつけます。
  7号鉢に1株、65センチプランターには4株が目安です。




(2) 庭植えの場合は、堆肥と緩効性化成肥料をすき込みます。
  鉢植えの場合は、赤玉土小粒7に腐葉土3の割合で混ぜたものに化成肥料を加えたものを用土とします。

(3) 耐寒性がやや弱いので、暖地以外では霜よけや敷きわらなどで防寒してください。

生育管理

(1) 過湿を嫌うので、乾き気味に管理します。水やりは、土の表面が完全に乾いたら与えてください。










(2) 3月以降、2週間に1回くらい液肥を追肥として与えます。肥料を与えすぎると、病気になりやすいので控えめにします。

(3) 夏になるとスリップス類が発生しやすいので、オルトラン粒剤をまいて予防することも大切です。
  おもな病害虫

  「スターチス」は、連作や多肥、過湿などによって、病気が発生します。

病害虫名

症状
対策

スリップス類
(アザミウマ類)

  夏の高温で乾燥した時期に発生します。体長1〜2ミリの小さな昆虫が、葉や花について汁を吸います。

  被害をうけた部位を取り除きます。オルトラン粒剤やオルトラン水和剤を散布します。

苗立ち枯れ病

  発芽後すぐに、または定植後まもなくして、株の根際からくびれて倒伏します

  土壌伝染性の病気で、連作した場合によく発生します。連作を避け、過湿にも注意してください。病気が発生した株を取り除き、焼却します。そのあとベンレート水和剤やダコニール1000などを散布します。

灰色かび病

  低温多湿時に発生します。花やつぼみ、茎葉などに灰色のかびが生えます。

  繁殖力が強いので、早めに発生した部位を取り除き、焼却します。そのあとベンレート水和剤やトップジンMゾル、ダコニール1000などを散布します。
  写真提供: 「ボタニックガーデン」  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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