スイートアリッサム(庭薺)

Sweet alyssum     プロフィール

  アブラナ科ニワナズナ属の一年草で、学名は Lobularia maritima。
  ヨーロッパの南部、地中海沿岸が原産です。高さは20〜30センチほどになり、葉は披針形で全縁です。6月から10月ごろ、茎の先の総状花序に、小さくて芳香のある白色の花を咲かせます。園芸品種も多く、白色のほか、赤色やピンク、紫色の花色もあります。和名では「にわなずな(庭薺)」と呼ばれます。
  系統・品種と用途

  「スイートアリッサム」は、タネから容易に育てられる植物です。発芽率もよく、成長が早くて絨毯のように広がります。小さな花が、早春から初夏まで咲き続けます。
  栽培のポイント

  「スイートアリッサム」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。

気候区分

作業

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

温暖地

種まき

植えつけ

花期
 (翌年)

 


152025

発芽適温

20-25

生育適温

10-20

栽培のポイント

  よく日の当たる場所を好みます。耐寒性は強いほうですが、寒冷地では霜よけが必要です。ただ高温多湿には弱く、夏には枯れてしまいます。

 

pH

5.06.07.0

土壌酸度

6.5-7.0

栽培のポイント

  水はけのよい、ほとんど中性の土壌を好みます。強い酸性土壌では石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。

 


0

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

栽培間隔

1-(2)


栽培のポイント

  こぼれ種でもよく増えるので、連作障害はあまりなさそうですが、いちど栽培したところでは、少なくとも1年は栽培しないようにしてください。
  栽培のステップ

  「スイートアリッサム」を栽培するとき、種まきから開花期までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 

ステップ

内容

種まき・育苗

(1) タネは細かいので、タネまき用土を入れた育苗箱にばらまきします。覆土はごく薄く掛けます。

(2) 発芽率がよいので、直まきも可能です。

(3) 本葉が1〜2枚でたころ、3号ポットに鉢上げします。本葉が4〜5枚になるまで、育苗します。

植えつけ

(1) 本葉が4〜5枚になったころ、日当たりと水はけのよい場所に、株間20〜25センチで植えつけるか、6号鉢に1株を目安に植えつけます。
  霜が降りる前に、じゅうぶんに根を張らせるようにします。

(2) 庭植えの場合は、堆肥や油かす、化成肥料などをすき込み、鉢植えの場合は、赤玉土小粒7に腐葉土3の割合で混ぜたものを用土とします。

生育管理

(1) 根腐れをおこしやすいので、乾燥気味に管理します。庭植えのときは、極端に乾いたときだけに水やりします。

Sweet alyssum

Sweet alyssum


(2) 寒さの厳しいところでは、霜よけが必要です。

(3) 開花し始めたら、有機固形肥料や液肥を追肥として施します。
  おもな病害虫

  「スイートアリッサム」に発生するおもな病虫害は、つぎのようなもの。ただ、栽培環境がよければあまり発生しません。

病害虫名

症状
対策

アオムシ

  「モンシロチョウ」などの幼虫で、葉を食害します。

  こまめに手で駆除するか、大量に発生した場合はパイベニカやパイベニカスプレーなどの殺虫剤を散布します。

コナガ

  幼虫が、葉の裏について食害します。葉の表面が透けたように見えます。

  こまめに手で駆除するか、大量に発生した場合はパイベニカなどの殺虫剤を散布します。

アブラムシ類

  体長2〜4ミリの小さな虫が、新芽や茎に群がって汁を吸います。

  パイベニカ乳剤やオレート液剤などの殺虫剤を散布します。小面積の散布には、スプレータイプが手軽です。

ヨトウムシ類

  昼間は株もとなどに潜み、夜に葉を食害します。

  探し出して駆除します。多発する場合には、オルトラン粒剤やオルトラン水和剤などを散布します。
  写真提供: 「ボタニックガーデン」  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
[Home]



大地の歓びをつたえ、ホームガーデンとともに