やぐるまぎく(矢車菊)

    プロフィール

  キク科ヤグルマギク属の二年草で、学名は Centaurea cyanus。
  ヨーロッパの東南部から西アジアが原産です。もともとは麦畑のなかに生える雑草だったとか。わが国には明治の初めに渡来しました。名前は鯉のぼりの柱につける矢車に似ていることから。別名で「やぐるまそう(矢車草)」とも呼ばれます。春から夏にかけて、鮮紅色やピンク色、藍色、白色など多彩な花を咲かせます。
  系統・品種と用途

  「やぐるまぎく」は、痩せ地でも元気に育つ丈夫な花です。いちど栽培すると、こぼれ種でも容易に繁殖します。早春の花壇や切り花、ドライフラワーにも利用できます。
  栽培のポイント

  「やぐるまぎく」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。

気候区分

作業

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

温暖地

種まき

植えつけ

花期
 (翌年)

 


152025

発芽適温

15-20

生育適温

10-20

栽培のポイント

  冷涼な気候を好みます。寒さには非常に強いですが、寒地では防寒した方が株がいたみません。

 

pH

5.06.07.0

土壌酸度

6.5-7.5

栽培のポイント

  水はけのよい、中性の土壌を好みます。酸性土壌では石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。

 


0

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

栽培間隔

1-(2)


栽培のポイント

  いちど栽培したところでは、少なくとも1年は栽培しないようにしてください。
  栽培のステップ

  「やぐるまぎく」を栽培するとき、種まきから開花期までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 

ステップ

内容

種まき・育苗

(1) 連結ポットか3号ポットにタネまき用土を入れ、3〜5粒ずつ蒔きます。覆土はタネが隠れる程度掛けるようにします。










(2) 本葉が2〜3枚のころに、3号ポットに鉢上げして育苗します。

(3) 本葉が6〜7枚のころまで育苗します。

植えつけ

(1) 本葉が6〜7枚になったころ、日当たりと水はけのよい場所に、25〜30センチくらいの株間で植えつけます。
  5号鉢に1株、65センチプランターには6株を目安に植えつけます。




(2) 庭植えの場合は、堆肥と少量の化成肥料をすき込みます。
 鉢植えの場合は、赤玉土小粒7に腐葉土3の割合で混ぜたものに少量の化成肥料を加えたものを用土とします。

(3) 耐寒性は強いですが、寒地では霜よけや敷きわらなどで防寒してください。

生育管理

(1) 水やりは、土の表面が乾いたら与えてください。やり過ぎは根腐れの原因となるので、乾き気味に管理します。








(2) 追肥はほとんど必要ありませんが、生育が思わしくないときだけ、窒素分の少ない液肥を少し与えます。

(3) 高性種は、草丈が高くなるので支柱を立てるようにします。
  おもな病害虫

  「やぐるまぎく」のおもな病害虫は、つぎのようなものです。

病害虫名

症状
対策

アブラムシ類

  体長2〜4ミリの小さな虫が、新芽や茎に群がって汁を吸います。

  パイベニカ乳剤やオレート液剤などの殺虫剤を散布します。小面積の散布には、スプレータイプが手軽です。

うどんこ病

  若い葉や茎の表面に、うどん粉をまぶしたような白いカビが一面に生えます。

  トップジンMスプレーやサプロール乳剤、カリグリーン、ミラネシン水溶剤などを散布します。

ウイルス病

  モザイクウイルスが主な病原体で、新しい葉に、モザイク模様や糸葉症状がでます。

  薬剤では治療することができないので、株を抜き取り、焼却処分します。
  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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