タイム(コモンタイム)

Common thyme     プロフィール

  シソ科イブキジャコウソウ属の常緑低木で、学名は Thymus vulgaris。
  ヨーロッパ南部の地中海沿岸が原産です。乾燥した砂礫地で、粘土質あるいは石灰岩質の土壌に生育しています。高さは20〜40センチほどになります。5月から7月ごろ、淡いピンクの小さな花を咲かせます。代表種は、立性の「コモンタイム」です。
  系統・品種と用途

  「タイム」は、葉に強い香りがあるハーブです。代表的な料理用ハーブで、とくに魚介類に合います。パエリアやソーセージ、ミートソースなどに用いられます。立性種とほふく種とがあります。
  栽培のポイント

  「タイム」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。

気候区分

作業

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

温暖地

種まき

植えつけ

収穫

 


152025

発芽適温

15-25

生育適温

5-20

栽培のポイント

  乾燥や寒さには強いですが、高温多湿は苦手です。夏期は、風通しをよくして、50パーセントくらい遮光します。

 

pH

5.06.07.0

土壌酸度

5.5-7.0

栽培のポイント

  中性に近い弱酸性を好みます。強い酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。

 


0

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

作付け間隔

0-(1)


栽培のポイント

  ハーブ類にはあまり連作障害はでませんが、それでも長期間同じ場所で栽培すると障害がでてきます。できるだけ連作を避けることが賢明です。
  栽培のステップ

  「タイム」を栽培するとき、種まきから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 

ステップ

内容

種まき・育苗

(1) 3号ポットにタネまき用土を入れ、タネを4〜5粒、間隔をあけてまきます。好光性のため覆土はせずに、軽く押さえる程度にします。

(2) タネが非常に細かいので、そっと水やりします。腰水のほうがいいかもしれません。

(3) 草丈5センチくらいになるまで、育苗します。

畑の準備

(1) 強い酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに石灰を施し、よく耕します。

(2) 畑や花壇のときは、元肥として堆肥と油かす、化成肥料を施して、よくすき混みます。
  鉢植えやプランターのときは、赤玉土小粒7、腐葉土3の割合で混ぜ、化成肥料を加えたものを用土とします。

植えつけ

(1) 高さが5センチくらいに育ったころに植えつけます。

(2) 庭植えのときは、20〜25センチの株間とします。鉢植えは、5号鉢に1株が目安です。

追肥・切り戻し

(1) 2か月に1回くらい、追肥として化成肥料や有機固形肥料を与えます。

(2) 蒸れやすいので、花が咲いた後、梅雨入りの前に切り戻します。

収穫

(1) 水やりは土の表面が乾けば与えますが、乾燥気味に管理します。

Common thyme

Common thyme

(2) 伸びた茎ごと収穫します。生の葉のまま、料理に使ったり、乾燥させて保存します。

(3) 真夏の暑さには弱いので、風通しをよくして、寒冷紗などで50パーセントくらい遮光します。

(4) 耐寒性は強いですが、寒地では株もとを敷きわらなどで被っておきます。
  おもな病害虫

  「タイム」には、病害虫の心配はほとんどありません。
Common thyme
    おもしろ百科

  「ロンギコーリスタイム」

  シソ科イブキジャコウソウ属の常緑小低木で、学名は Thymus longicaulis。
  ヨーロッパの地中海沿岸が原産です。匍匐性があり、また耐暑性に優れるためにグランドカバーに利用されています。春に、小さなピンク色の花を咲かせます。芳香も爽やかで、「コモンタイム」よりも甘い香りがあります。
  写真提供: 「ボタニックガーデン」  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
[Home]



大地の歓びをつたえ、ホームガーデンとともに