だいず(大豆)


    プロフィール

  マメ科ダイズ属の一年草で、学名は Glycine max ssp. max。
  中国の東北部が原産と考えられています。わが国へは縄文時代に渡来しました。果実は莢果で、若い種子は茹でて「えだまめ(枝豆)」として、また成熟した種子は豆腐や油揚げ、納豆や醤油、味噌それに大豆油などの原料に利用されます。「くろだいず(黒大豆)」や「ちゃまめ(茶豆)」も仲間です。
  系統・品種と用途

  「だいず」には、おもに「えだまめ」として利用する「早生系統(夏だいず)」と「中生系統(中間型)」、それに成熟した種子を利用する「晩生系統(秋だいず)」とに分けられます。
  さらに兵庫県の丹波地方の「黒大豆」や山形・新潟県の「茶豆」などがあり、「えだまめ」としても利用されます。
  栽培のポイント

  「だいず」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。

気候区分

作業

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12
温暖地
種まき

植えつけ

収穫

 


152025

発芽適温

25-30

生育適温

18-28

栽培のポイント

  冷涼な気候を好み、酷暑は苦手です。昼夜の温度差が大きいところほど、よいマメがとれます。

 

pH

5.06.07.0

土壌酸度

6.0-7.0

栽培のポイント

  強い酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。土性は軽い砂土から埴土まで選びませんが、過湿にも乾燥にも弱いので注意してください。

 


0

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

作付け間隔

2-(3)


栽培のポイント

  連作障害の出やすい野菜です。いちど栽培したところでは、少なくとも2年は栽培しないようにしてください。
  栽培のステップ

  「だいず」を栽培するとき、種まきから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 

ステップ

内容

種まき・育苗

(1) 3号ポットにタネまき用土を入れ、タネを3粒、間隔をあけて、人差し指1節くらいの深さにあけた穴にまきます。覆土をして、軽く手で押さえます。




(2) たっぷりと水を与え、植えつけまで日当たりのよいところで育てます。

畑の準備

(1) 酸性土壌にやや弱いので、植えつけの2週間くらい前までに石灰を施し、よく耕します。

(2) 畝の中央に、深さ15〜20センチの溝を掘って元肥(堆肥と化成肥料)を入れます。これを埋め戻し、幅90センチ、高さ10センチほどの畝を立てます。
  肥料とくに窒素分は少なめに施肥します。

植えつけ

(1) 本葉が2〜3枚に育ったころ、成長の遅れているものを間引いて、2本立てにします。








(2) 本葉が4枚のころ、条間45センチに早生・中生種は30センチ、晩生種は45センチ間隔で植え穴をあけ、根を傷めないように注意して苗を植えつけます。8号鉢に1株、65センチのプランターなら3〜4株が植えられます。

追肥

(1) 花が咲き始めたら、化成肥料を株元にまいて土寄せします。窒素分が多いと葉ばかりが繁茂して莢のつきが悪くなるので、控えめに与えます。








(2) 乾燥が続くと莢に実が入らなくなるので、適切な水やりが大切です。

収穫

(1) 莢がまだ青く、大部分が充実してきたら「えだまめ」の収穫の時期です。株ごと引き抜くか、充実した莢だけを選んで収穫します。






(2) 「だいず」として収穫するときは、秋になって枯れるまで待ちます。
  おもな病害虫

  「だいず」には、カメムシ類やマメコガネなどの害虫がつきます。
Soybean
    おもしろ百科

  「稲架(はざ)干し」

  農家では、「だいず」は田んぼの畔(あぜ)によく栽培されています。稲刈りが終わったころ、あいた稲架(はざ)に収穫した「だいず」を干します。

  「だだちゃまめ」

  山形県や新潟県の在来品種、「だだちゃまめ」。「だだちゃ」とは、山形県庄内地方の方言で、父や主人のことを指します。

  写真提供: 「ボタニックガーデン」  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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