アイスプラント


    プロフィール

  ツルナ科メセンブリアンテムム属の一年草または多年草で、学名は Mesembryanthemum crystallinum。
  南アフリカが原産です。海岸の砂地や塩性湿地などに生えて、高さは10〜30センチになります。丈夫な多肉質の植物で、密に平伏して広がります。全体に気泡細胞による乳頭状突起に被われ、きらきら輝いて見えます。
  系統・品種と用途

  アイスプラントはさっと水洗いするだけで食べられます。軽い塩味がついているので、ドレッシングや塩は控えめで十分。さっと茹でてお浸しやマリネとしても、鮮やかな緑色とシャキシャキした食感が残り、美味しく食べられます。
  栽培のポイント

  「アイスプラント」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。

気候区分

作業

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

温暖地

種まき

植えつけ

収穫

 


152025

発芽適温

18-20

生育適温

5-25

栽培のポイント

  高温多湿の環境を避け、雨のかからない日当たりの良い場所で栽培します。

 

pH

5.06.07.0

土壌酸度

6.0-7.5

栽培のポイント

  中性から弱酸性の土壌を好みます。酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。

 


0

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

作付け間隔

0


栽培のポイント

  連作障害はほとんどありません。
  栽培のステップ

  「アイスプラント」を栽培するとき、種まきから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 

ステップ

内容

種まき・育苗

(1) 連結ポットや3号ポットに培養土を入れ、タネを1〜3粒ずつをまき、薄く覆土します。ペレット種子の場合は、崩さないでください。








(2) 本葉が2〜3枚までに1本立てにします。

(3) ふつうは本葉が4〜5枚になったころまで育苗しますが、ポットの場合はもう少し大きくなるまで育苗してもかまいません。

畑の準備

(1) 酸性土壌にやや弱いので、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートル苦土石灰100グラムを施し、よく耕します。




(2) 畝の全面に、1平方メートルあたり2キログラムの完熟堆肥と60グラムの有機配合肥料を施し、すき込みます。幅90センチ、高さ10センチほどの畝を立てます。

定植

(1) 本葉が4〜5枚くらいに育ったころ、条間45センチ、株間30〜50センチに植えつけます。65センチプランターでは、2株植えが標準です。






(2) 雨のかからない日当たりの良い場所で育てますが、露地栽培ではビニールトンネルとします。

潅水・追肥

(1) 寒さに強く、冬場でも5℃以上あれば生育します。逆に高温には弱いので、夏場の栽培には遮熱・遮光資材などを利用して、涼しくします。




(2) アイスプラントは湿気を嫌いますので、乾燥気味に管理しますが、表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。

(3) 追肥はほとんど必要ありませんが、成長が芳しくないときは、有機配合肥料を少量施すようにしてください。

CAM化・収穫

(1) 側枝が放射状に広がってきたら、水1リットルに対して5〜6グラムの食塩を溶かした食塩水を潅水すると、生育促進効果があります。(投与は週一回以上の間隔をあけ、葉が縮れてきたら中止します。)
(2) 塩水を与えて1〜2週間程度でプチプチとしたブレッダー細胞が現れてきます。
(3) CAM化(CAM型光合成への転換)は、水分の欠乏や塩分のストレスによって起こります。従って食塩水の投与ではなく、水やりを5〜7日に1回に制限することでも実現できます。CAM化させると、成長スピードがやや落ち、戻ることはありません。
(4) 次々に成長するわき芽を収穫です。これをある程度取っていかないと、葉が重なりすぎ、成長が悪くなってしまいます。



(5) 夏場になって花が咲くと茎が硬くなるので、収穫は終わりです。



  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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