いちご(苺)


Strawberry     プロフィール

  バラ科オランダイチゴ属の常緑多年草で、学名は Fragaria grandiflora。
  「バージニアいちご」と「チリいちご」の自然交雑種をもとに改良された園芸品種です。わが国へは江戸時代の末にオランダ人によって伝えられ、「オランダいちご」と呼ばれました。根元からランナーを長く伸ばして繁殖します。4月から5月ごろ白い花を咲かせ、果実は赤く熟します。
  系統・品種と用途

  「いちご」には、一般に流通していて春から初夏に収穫する「一季なり種」と、「ワイルドストロベリー(Fragaria vesca)」から改良された春と秋に収穫する「四季なり種」とがあります。「ワイルドストロベリー」は、16世紀に「オランダいちご」が普及するまで、栽培されていました。花は4月から10月ごろまで咲き続けます。果実はずっと小さく、酸味もほとんどありません。生食やジャムに、葉はハーブティーに利用されます。
  栽培のポイント

  「いちご」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。

気候区分

作業

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

温暖地

種まき

植えつけ

収穫


 


152025

発芽適温

20-25

生育適温

17-20

栽培のポイント

  冷涼な気候を好み、夏の暑さや乾燥に弱いものの、雪の下でも越冬します。寒地ではポリマルチを掛けて保温したほうがよいでしょう。

 

pH

5.06.07.0

土壌酸度

5.5-6.8

栽培のポイント

  中性に近い、弱酸性を好みます。強い酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。

 


0

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

作付け間隔

2-(3)


栽培のポイント

  連作障害がでますので、いちど栽培したところでは、少なくとも2年は栽培しないようにしてください。
  栽培のステップ

  「いちご」を栽培するとき、種まきから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 

ステップ

内容

種まき・育苗

(1) 連結ポットに3〜4粒ずつ蒔くか、育苗箱にタネを薄くばらまきします。好光性のため、覆土は掛けないか、掛けてもごく薄くにします。

Strawbery

Strawbery

Strawbery

Strawbery

Strawbery


(2) 本葉が3〜4枚になったころ、3号ポットに鉢上げします。本葉が7〜8枚になるまで育苗します。

(3) 子株を採取したときも同様に育苗します。

畑の準備

(1) 酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに石灰を施し、よく耕します。

(2) 畝全体を深さ20センチほどによく耕し、堆肥と油かす、化成肥料をすき混みます。幅90センチ、高さ10センチほどの畝を立てます。

植えつけ

(1) 本葉が7〜8枚くらいに育ったころ、株間30〜40センチくらいに植えつけます。

Strawbery


(2) クラウン(葉柄の基部)がかくれないように、浅植えしてください。植えつけの後にたっぷりと水を与えます。

(3) 6〜7号鉢には1株、65センチのプランターなら4株が植えられます。

追肥・管理

(1) 根が活着して盛んに生育をはじめたころに、油かすと化成肥料、有機固形肥料などを追肥として与えます。

Strawberry


(2) 一季なり種の場合は、2月と5月ごろに追肥を与え、四季なり種のときは、真夏と真冬を除いて生育をみながら追肥を施します。

(3) 土の中も凍るような寒地では、越冬中は黒色ポリフィルムなどを掛けて保温します。温暖地では不要です。

収穫

(1) 収穫するのは、朝もぎが一番です。

Strawberry

Strawberry

Strawberry


(2) 枯れた下葉をこまめに取り除いて風通しをよくします。また腐った果実や変形果は早めに取り除いてください。

(3) 一季なり種は、毎年ランナーから子株を採って更新しますが、四季なり種の場合は、古株のほうがよい果実ができるため、3年ほどは栽培を続けます。
  おもな病害虫

  「いちご」には、ハダニ類やなめくじ、ヨトウムシ類などの害虫、うどんこ病や灰色かび病などの病気が発生します。
  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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