こまつな(小松菜)


    プロフィール

  アブラナ科アブラナ属の一年草で、学名は Brassica campestris var. peruviridis。
  「あぶらな」の変種で、古くに中国から渡来してきた「かぶ」が、祖先のひとつだと言われています。名前は、江戸時代に東京の小松川地域で栽培されていたことから。現在でも生産量の一位は東京都です。「かぶ」の近縁ですが、根が肥大せず、葉は長卵形でなめらかです。
  系統・品種と用途

  「こまつな」は、漬け菜類の代表種で、最も栽培しやすい葉菜のひとつです。生育期間は30〜45日と短く、ほとんど一年中、栽培できます。でも本当の旬は、秋から冬にかけて。霜にあたると甘みが増していっそう美味しくなります。「こまつな」には早生、中生、晩生の3系統があるほか、地方品種も数多くあります。
  栽培のポイント

  「こまつな」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。

気候区分

作業

1

2

3

4

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11

12

温暖地

種まき

植えつけ

収穫

 


152025

発芽適温

15-20

生育適温

15-20

栽培のポイント

  冷涼な気候を好み、耐寒性があります。また比較的、耐暑性もあります。

 

pH

5.06.07.0

土壌酸度

5.2-6.0

栽培のポイント

  中性に近い、弱酸性を好みます。強い酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。

 


0

1

2

3

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5

6

7

8

9

10

作付け間隔

1-(2)


栽培のポイント

  比較的連作に強いですが、いちど栽培したところでは、少なくとも1年は栽培しないようにしてください。
  栽培のステップ

  「こまつな」を栽培するとき、種まきから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 

ステップ

内容

畑の準備

(1) 酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに石灰を施し、よく耕します。

(2) 畝全体に堆肥と油かす、化成肥料を施し、よく混ぜ込みます。幅90センチ、高さ10センチほどの畝を立てます。

種まき

(1) 畝の表面を均し、畝と直角方向に20センチ間隔で、深さ1センチほどの溝をつけます。



(2) 溝のなかに、1センチくらいの間隔でタネをまきます。1センチほどの覆土をして、軽く押さえ、十分に水を与えます。

(3) 65センチのプランター栽培では、15センチくらいの間隔で2条まきにします。もちろん、ばらまきでも構いません。

間引き

(1) 本葉が1〜2枚くらいに育ったころ、株間3〜4センチくらいの間隔に間引きます。






(2) 本葉が4〜5枚くらいのころ、5〜6センチの間隔に間引きます。

(3) 間引いた小さな株も、間引き菜として利用できます。

追肥・防寒

(1) 2回目の間引きの後、畝の両肩に化成肥料を施し、よく混ぜて土寄せします。生育のようすを見ながら、1〜2週間に1回くらい、追肥を続けます。プランターなどでは、1〜2週間に1回追肥を施し、用土によく混ぜ込みます。








(2) 寒さには強いですが、寒い時期の栽培では、ビニールトンネルなどで保温して、初期の生育を助けます。

収穫

(1) 草丈が20〜25センチくらいになったら、間引きを兼ねて、大きなものから収穫します。とり遅れると、株が大きくなるとともに繊維も固くなるので、早めに収穫してください。






(2) 少量でよければ、下葉から摘み取って収穫していっても構いません。

(3) 抽苔(とうだち)すると、菜の花になります。
  おもな病害虫

  「こまつな」は、もともと冷涼な気候を好むので、夏期に長雨や多湿が続くと病気が発生しやすくなります。アブラムシ類やアオムシ、ヨトウムシ類などの害虫、白さび病や萎黄病などの病気が発生します。
  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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