ねぎ(葱)


    プロフィール

  ユリ科ネギ属の多年草で、学名は Allium fistulosum。
  中国の西部が原産です。中国では2千年前から栽培されてきました。わが国へも古くに渡来し、日本書記には「岐(き)」として登場しています。関東・東北地方では、葉鞘の白い部分をおもに食用とする「根深ねぎ」が栽培され、関西地方以西では、緑色の部分を食べる「葉ねぎ」が栽培されています。4月から5月ごろ、茎頂に球状花序をつけ小さな白い花をいっぱい咲かせます。
  系統・品種と用途

  「ねぎ」は、鍋物や汁物の実、薬味などとして欠かせない野菜です。「葉ねぎ」はプランターでも栽培できますが、「根深ねぎ」は株元を軟白にするため、深溝を掘ったり何度も土寄せしなければならないので、畑での栽培に限られます。
  栽培のポイント

  「葉ねぎ」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。

気候区分

作業

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

温暖地

種まき

植えつけ

収穫
 (翌年)

 


152025

発芽適温

15-30

生育適温

15-20

栽培のポイント

  冷涼で乾燥した気候を好むため、風通しのよい場所で栽培します。

 

pH

5.06.07.0

土壌酸度

5.7-7.4

栽培のポイント

  ほとんど中性の土壌を好みます。酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。

 


0

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

作付け間隔

1-(2)


栽培のポイント

  あまり連作障害はでませんが、いちど栽培したところでは、少なくとも1年は栽培しないようにしてください。
  栽培のステップ

  「葉ねぎ」を栽培するとき、種まきから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 

ステップ

内容

種まき・育苗

(1) 苗床は石灰で中和したあと、堆肥と油かす、化成肥料をよくすき込んでおきます。
  よく均したあと、畝の直角方向に、条間10センチで深さ1センチほどのまき溝をつけ、1センチ間隔くらいにばらまきします。覆土は5ミリくらい掛けるようにします。












(2) 葉が混み合わないように間引き、最終株間を4〜5センチにします。

(3) 鉛筆くらいの太さになるまで育苗します。2〜3週間に1回ずつ、化成肥料か液肥を追肥として与えます。

畑の準備

(1) 「細ねぎ」のときは、油かすや化成肥料を全面にまき、15〜20センチの深さに耕し、幅90センチ、高さ10センチほどの畝を立てておきます。

(2) 「太ねぎ」のときは、20〜25センチの深さに耕し、幅90センチ、高さ10センチほどの畝を立てておきます。

植えつけ

(1) 苗は、植えつける前に陰干しして、ネダニ予防のために根を乾燥させておきます。






(2) 「細ねぎ」のときは、植え溝をきって、条間45センチ、株間20〜25センチに5〜7本ずつまとめて植えつけます。

(3) 「太ねぎ」のときは、深めの植え溝をきり、条間45センチ、株間10センチに2〜3本ずつまとめて植えつけます。

(4) 65センチのプランターなら、発芽したあと、徐々に間引いていきます。

追肥・管理

(1) 「細ねぎ」のときは、1か月に3回くらい、油かすや化成肥料を追肥として与えます。






(2) 「太ねぎ」のときは、1か月に3回、油かすと化成肥料を多めに施し、株元に土寄せします。
  土寄せの厚さは、20センチくらいになるようにします。

(3) プランター栽培では、1か月に2〜3回ずつ、株間に追肥を施し、土とよく混ぜ合わせます。

収穫

(1) 「細ねぎ」は、抜き取って収穫するか、地上部を5センチほど残して刈り取ります。追肥を施すと、また葉が伸びて収穫できるようになります。

Welsh onion

Welsh onion

Welsh onion


(2) 「太ねぎ」は、株ごと抜き取って収穫します。

(3) 「ねぎ坊主」が咲くと、葉が硬くなり、味も落ちるので、早めに摘み取るようにします。
  栽培のステップ

  「根深ねぎ」を栽培するとき、種まきから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 

ステップ

内容

種まき・育苗

(1) 苗床は石灰で中和したあと、堆肥と油かす、化成肥料をよくすき込んでおきます。
  よく均したあと、畝の直角方向に、条間10センチで深さ1センチほどのまき溝をつけ、1センチ間隔くらいにばらまきします。覆土は5ミリくらい掛けるようにします。












(2) 葉が混み合わないように間引き、最終株間を4〜5センチにします。

(3) 鉛筆くらいから1センチの太さになるまで育苗します。2〜3週間に1回ずつ、化成肥料か液肥を追肥として与えます。

畑の準備

(1) 油かすや化成肥料を全面にまき、20〜25センチの深さに耕し、幅90センチ、高さ10センチほどの畝を立てておきます。

植えつけ

(1) 苗は、植えつける前に陰干しして、ネダニ予防のために根を乾燥させておきます。






(2) 深さ25センチほどの植え溝をきって、条間45センチ、株間10センチに植えつけます。

(3) 根元が少し隠れる程度に1〜2センチ土をかけます。

(4) 溝の中へ稲わらや乾し草などを入れて、乾燥を防ぐようにします。

追肥・土寄せ

(1) 1か月に1回くらい、油かすや化成肥料を土と混ぜながら溝に追肥として与えます。軟白部を隠すように溝に土寄せします。






(2) 最終の土寄せは、緑葉部の元が少し埋まるくらい十分に土を寄せるようにします。

収穫

(1) 軟白部を傷めないように注意して鍬で土を堀あげ、手を抜き取ります。








(2) ふつうは必要に応じて収穫しますが、全部収穫しなければならないときは、葉鞘部に土をかけて一時的に貯蔵するようにします。
  おもな病害虫

  「ねぎ」には、ネギハモグリバエやネギアザミウマがよくつきます。またアブラムシがつくことがありますが、ウイルスを媒介するので早期に駆除します。
  写真提供: 「ボタニックガーデン」  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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