たまねぎ(玉葱)


    プロフィール

  ユリ科ネギ属の多年草で、学名は Allium cepa。
  中央アジアの山岳地帯が原産と推定されています。古代エジプトでもすでに栽培されていました。わが国へは江戸時代に渡来していますが、本格的に栽培が始まったのは明治時代になってからです。春から肥大し始め、夏には球形となる鱗茎を食用にします。品種としては東ヨーロッパ系の辛たまねぎと、南ヨーロッパ系の甘たまねぎに分けられますが、わが国で栽培されているのはほとんど辛たまねぎです。
  系統・品種と用途

  「たまねぎ」のなかでも「黄たまねぎ」がもっとも広く出回っています。そのほかにも「赤たまねぎ」や「白たまねぎ」、「ペコロス」などの系統があり、さまざまな用途に利用されます。
  栽培のポイント

  「たまねぎ」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。

気候区分

作業

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

温暖地

種まき

植えつけ

収穫
 (翌年)

 


152025

発芽適温

15-20

生育適温

15-20

栽培のポイント

  品種によってまき時が異なり、時期を違えると早く抽苔してしまうので注意が必要です。

 

pH

5.06.07.0

土壌酸度

6.0-7.0

栽培のポイント

  ほとんど中性の土壌を好みます。酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。

 


0

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

作付け間隔

0


栽培のポイント

  ほとんど連作障害はでませんが、リン酸やカルシウム分の吸収量が多いので、連作する場合は元肥に注意が必要です。
  栽培のステップ

  「たまねぎ」を栽培するとき、種まきから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 

ステップ

内容

種まき・育苗

(1) 苗床は、1平方メートルあたり100〜150gの苦土石灰で中和したあと、2〜3kgの完熟堆肥と80〜100gほどの有機配合肥料をよくすき込んでおきます。育苗箱に、タネまき用土でも構いません。
  よく均したあと1平方センチあたり1粒の割合でタネをまき、隠れるくらいの覆土を掛けます。

(2) 覆土のうえに草木灰を施して軽く転圧をかけ、よく砕いた完熟堆肥を施しておきます。

(3) 草丈が6〜7センチのころに混み合うところを間引き、株間に追肥を与えます。






(4) 草丈が20〜25センチになるまで育苗します。

(5) 「たまねぎ」の種まきは、時期厳守です。温暖地では、早生種は9月5日、中生種は9月15日、晩生種は9月25日が目安となります。このまき時を間違えると、不時抽苔(ちゅうだい)を起こしたり、青立ちになったり、分けつ苗になったりします。

畑の準備

(1) 植え付けの2週間以上までに、畝の全面に、1平方メートルあたり100〜150gの苦土石灰を施しよく耕します。そのあと2〜3kgの完熟堆肥と80〜100gほどの有機配合肥料をよくすき込み、よく耕して、幅90センチ、高さ10センチほどの畝を立てておきます。

植えつけ

(1) 高さが20〜25センチになったころ、10〜15センチの株間に植えつけます。








(2) 植えつけるときは、茎の白い部分が2センチほど地上に出るくらい、浅植えします。

(3) 65センチプランターでも3〜4株ほどは栽培できます。

追肥・管理

(1) 12月中旬と3月上旬に、株間に有機配合肥料を追肥として与えます。



Onion

Onion


(2) 生育期は、土の表面が乾いたら水やりをします。

(3) 株元が露出しないように、ときどき土寄せをしてください。

(4) 「たまねぎ」は長日刺激によって球が肥大を始めます。この気温と日長時間は、タマネギの品種によって異なります。
極早生種: 15℃以下で、11〜11.5時間以上の日長
中晩生種: 15〜20℃で、13.5時間以上の日長
晩生種: 20〜25℃で、14.25時間以上の日長

収穫

(1) 茎葉が80パーセントくらい倒伏したころが収穫の適期です。晴天を見計らって収穫します。

Onion

Onion


(2) 天日で3〜5日ほど乾燥させます。

(3) 収穫した「たまねぎ」は、5株くらいずつまとめて、風通しのよいところに吊して保存します。
  おもな病害虫

  「たまねぎ」には、よくアブラムシやタマネギバエ、ネギアザミウマなどがつきます。また、軟腐病やべと病などの病気も発生します。
  写真提供: 「ボタニックガーデン」  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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